新たな建築をめざして私は、昨今の「建築」に失望している。 かといって、建築に見切りをつけたわけではない。 事実はその逆で、建築の力を信じているが故に、昨今の「建築」に失望しているのである。 それはなぜか? 実社会において「建築」を建てるとき、その殆どが施主の意向に即して、与えられた敷地境界線の...